嫉妬というもの

 

嫉妬というものがとても好きで、かつとても嫌いである。

とても好き、な前者は、私に向けられるもの。

ぎらぎらしていて、暑苦しくて汗臭くてとても、好みだ。

とても嫌い、な後者は、私が生み出すもの。

 

これは、汗に似ている。

他人が流す汗は見ていて気持ちいい。

だけれど、自分が流す汗は、自分の色々の結晶(それらはきっと“悪玉なんとか”によって構成されていそう)が毛穴から放出していると考えると、とても恥ずかしい。しかもそれが、他人への反応として、ほぼほぼコントロールできずに滴り落ちてしまっているのが、なんとも惨め。「垂れ流し」、ゾッ!そんなものを目撃されてしまった時には、ああもう完敗、と言う気持ちである。

 

カッコつけさせてください。

後生ですから。

今後の主導権を握らないで、お願いだから、私をか弱いものとして扱わないで。

本当にか弱くなってしまうので。

散々に弱らせておいて、それでいていなくなってしまわれた日には。

永遠に苦々しさを舐め続けなければならないの。

他人の幸せを願いつつも、どこかにはその度にじんとふやける部分がある。

 

自分本位で哀れな私を責めないでください。

責めるなら見捨てないで、私が嫌いになるまでは。