村川拓也『インディペンデント リビング』をみたこと、など
めちゃ前に途中まで書いてずっと更新できていなかったやつ復活させよう期間。
2、3本ある。
書き足した部分などあるので、
。つけるとか過去形とか敬語とか記述の仕方がクソ未曾有です。悪しからず。
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2017.10.29.Sun
京都国際芸術祭 KYOTO EXPERIMENT2017
村川拓也『インディペンデント リビング』
観ました。
作品の概要(以下KEXのHPより)
今回、村川が扱うのは「日本・中国・韓国」。これらは歴史的、文化的にお互いに影響を与え続けてきた三ヶ国である。歴史認識、政治、領土などの問題が現代においても取りざたされているが、村川はそういった大文字の「国」という枠ではなく、むしろその裏に隠されている風景を三ヶ国のリサーチで拾い集め、舞台へと結実させていく。
舞台上にはテレビの音や情報が流れこんでいる部屋がある。そこに、各国の出演者がそれぞれ一人ずつ現れ、淡々と日常生活が行われる。その風景を目にしたとき、私たちの知らない「日本・中国・韓国」の現在が見えてくるだろう。
村川拓也|KYOTO EXPERIMENT 2017|京都国際舞台芸術祭 2017KYOTO EXPERIMENT 2017|京都国際舞台芸術祭 2017
「日・中・韓」なのは、今回の芸術祭が東アジアの文化交流とかそういうテーマだったから(京都が2017東アジア文化都市を担っているらしいので、)
舞台となる部屋には要介護者が寝たきりになっており
登場する出演者は「介護士」。
役者ではなく、本当の介護士さんだそう。
介護者の役はその日そこに集った観客の中から出てもらっていた
(もらっていたって、人ごとのようだけど自分もなる可能性がありどきどきした)
言葉はもちろんのこと、各国の介護士の年代も、利用者さんとの関係性も、流れるニュースの内容も異なるけれど、そこに鮮やかに浮き出る国民性はないって思った
けっきょくのところ、老いていく体は一緒ってことかな
なんかよくわからないけど、その共通点に希望みたいなものを感じて、小さく嬉しかった
だが・しかし・but
アフタートークでの出来事
観客の質問に村上さんが答える場面で、
「観客からでた利用者さんの足を男性介護師がマッサージするシーンがあったが、それはセクハラになる危険性がないか?」というような内容の質問がでる。
わかる、質問の意図はわかる。
当日、事前打合せのほぼない状態でいきなり舞台上に観客をあげることは非常にリスキーだと思う。
特に、演劇の舞台上っていうのは現実世界とは乖離してそこにある。いわゆる「なんでもありな状態」という認識が劇場内にいる全員に共通してある。
例えば、舞台上で役者が何かを撫でるふりをして、よしよしペス、とかなんとか言ったら、そこにはペスがいるのだ!と観客は自然と脳内で補完する。ペスがなんだかもわかんないし、てかそこには何もないけど。
つまり、舞台上の人間がその世界のルールを握ることができるという、考えれば考えるほど異常で不思議な常識がそこにある。だから、舞台に乗ったお客さんは、現実世界ではおかしいと思われるようなおかしなルールに従ってしまう可能性が大きい。それが例え、体や心が拒否していたとしても。
(今思い出した、とある演出家さんから聞いた話。
とあるダンス作品で、暗転後に明かりがつくと静止するダンサーのすぐそばに、全く知らん女の人が舞台上でダンサーをじっと凝視していたことがあったらしい。一瞬、演出?と思ったけど、ザーッとダンサーの血の気が引く空気を感じてから観客も誰も動けずその様子を見ていたそうな。う〜ん、想像するだけで、すごい空気。
これはさすがに舞台監督がでて一時中断し、もう一度頭の明転から始まったそうですが、その後も客席には舞台上にでてきた女性が座っていたため、その女性より前方に座っていたお客さんは舞台だけでなく背後の女性にも神経が引っ張られていたそうななな。
うーん、面白いな〜〜〜このジリジリ感)
話は戻るけど、
まぁだから質問した人は、その危険性をわかった上で、きちんと対策建ててんのか?という投げかけを演出家さんにしたかったのでしょう。
なんというか
その質問を聞いたとき
猛然と怒りとか悔しみが
わきわき と
この作品を見て、そして人前でわざわざ演出家に聞きたかった質問
それかい
あの、年配の介護士さんが、
自分自身老いを感じつつあるであろう、あの男性の介護士さんが、
他人の再生を願って、歩けるといいね、ってそんな思いを込めたマッサージ、
の、身体接触、を、
その営みに滲む人間性を脇に,
お,い,と,い,て,
「異性に触る」
として認識する
わ
わ、
わ!
わ!!!!
わきわきわきわきわきわきわき
他人が作品をどう捉えるかっていうのは自由だから
「質問をした人」を批判するつもりはかいむです
ほんとです信じて
それはずるいし、そもそも知らん人だしその人
でも、同時に、その質問を聞いて
「私」がわきわきしたのは本当で、
どうにもならん暗い気持ちになったのは事実
えー、だって悲しくないか?それって
実際の介護士さんが患者さんに行う行為を再現している
その舞台上の世界を凌駕するぐらい、
「男と女」「メスとオス」という視点が強すぎやしないか?
というか、そこの境を気にしすぎているから
ギスギスした世の中になるんじゃないのか??
コミュ症量産の原因は、ここにありなんじゃなね〜〜〜〜の??????
おいおい、フリーハグしてこうぜみんな!!!!!!!!!!!!!!!
ラブ・アンド・ピース!!!!!!
ラブ・アンド・ピース!!!!!!
ラブ!!!!!
アンド!!!!!
ピース!!!!!!!!!!!!
ダァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1!!!!!!!!!!!!!!!!!1
そんなぐるぐるした気持ちをを抱えつつ
死んだ顔で阪急電鉄に乗り
静かに興奮しすぎてなぜだかツゥと涙を拭ったりしながら
帰宅した
けど、
あまりにも、わわわ、な気持ちだったので
誰かに聞いて欲しく、彼に電話してこの話をした
その時は考えがまとまっていなくてわわわ!という気持ち前面に押し出してしまったので、うまく伝えきれず「なんでそんなに憤慨してる?」って反応だった。
そのあと、なんで自分がこんな感じになっているか、どこが琴線に触れたかについて話しながら捉えやすく整えてくれ、なんとなく理解はしてもらえたけど、その上でも「なるほどねぇ〜」ってゆるやかなリアクションだったから、「え?え?そんな感じ?」って少しだけ焦った。
そして、ふと冷静になり自分の内のきったない色を発見する。
お、おや
感情的になることでまた知らずのうちに勝手に被害者を作って、
それで上から目線で同情していたのかなぁ、いろんな人に。
何がラブアンドピースじゃい、そんなことより自意識が強すぎてフリーハグは完全スルーの人種じゃあないか。
うっうっ
嫌な部外者、、、
偽善的なところがあるりるまするね。
またまた顕在化しましたね、、、
はるちるがるとるぶるん…
と作品本編外のところの、しかも思いもよらないポイントに頭を巡らせてまた不安を募らせた一日でした。
ちなみに、演出家さんは質問に対してこの場合は負荷をかけすぎないと判断している、しかし気をつけなければいけないけど、恐れすぎてもいけない、、などなど、ものすごく丁寧に質問に答えていらっしゃいました。(実際に演じた女性の感想兼フォローも入っていた)
真摯さ・・・。
おわり