ネットニュースの呪いとサンボのやさしい魔法

「ネットニュース記事」っていうのが苦手だ。

というか、すごく怖い。

 

ほぼブログのような独断と偏見に満ちた与太話でさえも、少し体裁を整えて「ニュース」の「記事」で「ライター」が書いていれば、なんだかものすごく強い権力を持ってしまうような気がする。

 

ドラゴンボールについて書いた記事が炎上したのも、あれがただの個人のブログであれば「あっそ」で終わってたけど、会社のコンテンツの一部のようなものだったから反発する人が多かったように思える。ニュース記事ではないけどまぁ似たようなもんだろ

 

***

 

知人から教えてもらって、相模原障害者殺人事件の植松被告について書かれたの記事を読んだ。

 

めちゃくちゃざっと要約すると、

 

植松は経済的に傾く日本社会に対して焦燥感を持っていたからこそあのような行動を起こした。つまり弱者に構っている余裕はない、と感じる場面は少なからず現在の社会人にはあるのではないか?犯罪を起こしたか起こさなかったのかの違いを除いてしまいば、あなたの中にも「植松」はいるのではないか?

 

みたいな感じでした。

 

リンク貼りたくないのでhuffpostってとこの記事ですので頑張って検索して。でも記事読む前に下の文読んでから読んでくれ。いうこときけッ

 

もちろん個人の意見としては、まぁ言いたいこともわかるがって感じだけど、前提として「大量殺人を犯している」「非常に偏った思想を持っていた」ということをそれほど強調せずに書かれた記事だったことがすごく怖かった。

 

この事件に対してある程度の情報を得ていて、彼の異常性をきちんと理解しているのならば、読後の反応はどうぞご自由にという感じだけど、「植松は人を多く殺した人」みたいなそれぐらいの知識でこの記事に触れたらどうなるか。

 

「ああ、なんか人を大量に殺しているけど、植松の言ってることや社会に対する憤りはわかる。正義がずれてしまっただけなんだな。」

なんて思う人が出てきたらどうすんだ。てか、多分いるよ。

みんなが情報発信者のように常識があって知識を得ているとは限らないんだ。

 

その記事を読んで、植松の思考を少しでも肯定することはさ、「弱者は死ぬべき」という思考に寄り添うことになることだと思うんだ・私は。それだけは絶対に違う。断じて許してはならない。多く持っているものが、分け与えながらお互いに生きていける社会にしないといけない。絶対それはそうなの、

弱いものの定義はなに?

一番弱いとされているものを排除すれば、二番目に弱いものが今度は一番弱いものになる。ピラミッドの下を永遠に削り取っていけば、しまいには頂点さえもなくなってしまうよ。

つまり、弱いものを排除することは、社会そのものの消滅を意味していると私は思う。

 

 

ほんで、弱いものには誰だってなり得るんだ。

 

 

勤めている会社が急になくなるかもしれない、

明日事故にあって働けなくなるかもしれない、

急に布団から出られなくなるかもしれない、

地震があって街ごと崩壊するかもしれない、

 

私たちが「弱く」なるきっかけなんて生きていればいくらだって訪れる。

強い人は、想像してほしい、自分が弱くなる可能性があることを。

セイフティーネットを張り巡らせた安心安全な社会にしなければ、待っているのは消滅だと思います。

 

 

 

だからさッ、

 

 

 

それさ、記事内でさ、きちんとさ、強調してもらわないとさ、困る。

 

 

本当に本当に本当に本当に困るんだ。

 

 

みんながあなたたちみたいに常識があって知識を得ているとは限らないの。あんたの頭がいいことはわかってますので、アホンだれッ

 

 

 

 

(亡くなった方・遺族の方の気持ち、みたいなのはもう語るに及ばないのであえて言いません。ワカンだろそれくらい、わかんねーんだったらてめえ母乳摂取からやりなおせ)

 

 

 

 

 

 

 

言葉は呪いだと思ってる、ずっと。

 

 

「言葉」という可視化できるものにした時点で、とんでもない力を持ってしまうんです。いい意味でも、悪い意味でも。

 

 

でもわたしは、とんでもない力、の、「悪い」意味を強調したい。

 

 

 

 

 

だから、その言葉の怖さをきちんと把握した上でネットニュースなりなんなりで思考を表明してださイ。お願いします。

 

 

 

***

 

最後に。

 

持論の「言葉は呪いだ」、に関して。

 

 

いい意味で使われているハッピーラッキーミラクルイェイな事例です。

 

 

サンボマスターの「輝きだして走っていく」の歌詞がやばい。

 

 

何十回も聞いているけど、毎度聞くたびに厳選されたあったかに「うわあああぽ・・・・・ポカポカァああああああ」となってます

 

こんだけ言葉を死ぬほど大切に使える人がいるんだなって、いう希望です。

聞いて、歌詞見ながら聞いて。


サンボマスター / 輝きだして走ってく MUSIC VIDEO

 

というかサンボマスターって、あのぉおたくら飽きませんの?ってぐらいずーっと「熱い応援ソング」を歌い続けてる印象なんだけど(あんま知らない)、それでもなお、最新曲でこの言葉を紡ぎ出せるってすごすぎる、

 

マジで作詞してる人、人類の優しさの塊的な視点で背中をさすさすしてくれるんだけど、本当にどういう教育受けて育ってきたのこの人は?????????????すごすぎる。

 

 

この歌は、まぁ、とにかく、辛いよな。大丈夫大丈夫、頑張れ!っていう歌詞なんだけど、(そのアプローチがマジで温かみがすごいからそこを感じてください)

 

曲のど頭が、

 

もしもキミが 心の中の 悲しみだとか

痛みを抱えきれなくなって

自分自身を今 見失いそうになっても

 

っていう、世の中辛いよねッッ!!!!という共感(not同情)から始まります。

この呪い回避力がすごくないですか?

「もしも」ってはじめてるから、この曲を聞いた人は、「悲しみとか痛みで自分自身を見失いそうになる」という呪いはかからない。if...だから。でも、歌詞読んでると、明らかに辛くて悲しい状況に起こっている人に向けて応援してるから、ここはif...じゃなくていいのに!!!!!!!!!!!でも、if...にしてくれてありがとう!!!!!!!!!!!!!!!!

 

サビ!サビサビ!!!!!

 

負けないでキミの心 輝いていて

大丈夫 乗り越えられる

くじけないで笑っておくれ 胸張っていけ

キミこそ僕の奇跡なんだから

 

この!!!!!応援の仕方!!!!!!!

輝いて「いて」、今、十分輝いてるし、もともと輝いてるけど、それをキープしてっていう言い方!!!!「輝いて」だと、マイナススタートの呪いがかかるけど、それを圧倒的回避!!!!!!!輝いて「いて」!!!!!!!レットイットゴーーーーーーー!!!!!!!!?????

 

ほんで、「乗り越えて」じゃなくて、「乗り越えられる」!!!!

 

キャンッ!!!!!

 

ユーーーーーーーーー

キャンッ!!!!!!!!!!!!!

 

 

乗り越えられなかったらどうしよう、、、の呪いを回避!

だって、できるよって伝えてるだけだから!!!!!

 

くじけないで笑って「おくれ」

 

おくれ?!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

急なお願い!!!!!!!!個人的願望!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!個人的な願望に過ぎないので、笑えよ!という強制力ゼロ!!!!!!!!オクレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1

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胸張っていけ

お前はできるんだから、輝いているんだから、何も無理しなくていいの、ただレットイットゴーで胸張るだけでいいの!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ってこと??????????!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!まじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜?!!!!!!!!!!!!!!!!!!1

 

キミこそ「僕の」奇跡なんだから

もう僕にとっては存在が奇跡なんだよっていう、「※個人の感想です。」という米印のお気遣い〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!そんなことないよ、って思っても、いや、「僕にとっては」っていうやつ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ンはっ!!!!

 

 

はぁ〜〜〜興奮してしまいました、

文節ごとに思いやりで溢れ過ぎている。。。。

 

これは全歌詞やっちまったら最後は「!!!!」だけで終わってしまうのでやめます。

 

とにかく、すべてが素晴らしいので、聞いてください、歌詞読んでください。

何にも感じなかったらアナタ感受性死んでますんで、本当に頑張ってください。

あと、他の曲はオススメしないでください。いりません。あと、この曲をいいなって思ったので、サンボマスターはこの歌ではこう言ってますよ!みたいなのは本当にどうでもいいし無粋すぎるのでやめてください。そういうのは自分のお母さんに伝えてください。よろしく!

 

 

 

 

追記

 

 

 

 

ラスト・サビ前

 

 

 

 

悲しい魔法を僕らかけられても

自由になれるさ 必ず

 

 

 

 

悲しいけど呪いじゃないの、「魔法」なの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さいこう